技能士 File no. 021

とび

建築工事のための
足場を組み上げる。

建築現場で、高いところでの作業を専門にする仕事。作業の種類は様々で、作業するための足場を組み立てる職人は「足場とび」とも呼ばれる。高所で作業を行うだけでなく、現場に応じて的確に判断して組み立てることが求められる。

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高所での作業はいつも危険がつきもの。だから安全を最優先して仕事にあたっているんだ。

足場をすべて解体したあと、完成した建物を
眺める瞬間がこの仕事の醍醐味です。

 とびの職人は、裾が広がった「七分」と呼ばれる作業ズボンを履いています。この独特の作業服で、高い場所を華麗に動きまわる姿にあこがれがあって、とびの仕事をはじめました。専門は、建築現場で必要な足場を設置する作業です。ビルなどの建築ではたくさんの職人が仕事をしますが、みんなが安全に作業できるようにするのがこの仕事の役割。不安定な高い場所で作業するだけでなく、設置する場所の状態や作業のしやすさ、最後に解体する時のことまで考えて、その場その場で的確に判断して組み立てなければいけません。大工や配管、鉄筋といった職人さんたちともしっかりとコミュニケーションをとりながら、建築作業全体の工程を調整したりすることもありますよ。建物が完成したあと、すべての足場を解体すると、これまでみんなでつくりあげてきた建物の全体像がはじめて見えるようになります。この除幕式の瞬間は、仕事をやり終えた充実感で満たされますね。

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矢武さん(30歳)
18歳からとびの仕事を始めて、今年で11年目というベテラン。趣味の釣りでは、ブラックバスを求めてダムや川に出かけていくアウトドア派。

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技能検定合格までの道のりを教えてください。

実技も学科もしっかりと準備しました。
 1級とび技能士を目指し、実技も学科もしっかりと準備して試験に臨みました。実技ではとび作業の段取りや、建築物の組み立て・解体など、普段やっている作業の力を試されます。技能士の資格がないと作業をさせてもらえない現場もあるので、合格できてほっとしましたね。おかげでいろんな現場に対応できるようになり、仕事の幅が広がりました。

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仕事で大変だったことはありますか。

高所での作業はとにかく安全第一。
 最初は何もないところに高くまで足場を組み上げていくので、不安定な場所での作業になり、一歩間違えば落下して大怪我にもなりかねません。そのため、フックとロープで体をつないでおく「安全帯」が欠かせないアイテムの一つになっています。しかも安全帯は常に二つ用意し、フックを掛け替える時にも、もうひとつの安全帯で体を守っておけるようにしています。道具や材料を落としてしまうことも事故やケガのもと。重い鉄筋などをクレーンで吊り上げる場合など、万一の落下に備えて周囲を立ち入り禁止にするなど、安全には万全の対策をして作業に臨んでいます。幸いこれまで大きな事故もなく続けてこられたので、これからも気を抜かず、しっかりと現場作業の安全を守っていきたいと思います。

とびの技能士になるには

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