技能士 File no. 059

【せいほん】製本

印刷された紙に加工を施し、
多種多様な本の体裁に
する仕事です。

印刷工場から運ばれてきた紙は、製本サイズによって異なりますが、例えばA4サイズで16ページ分が1枚の大きな紙の表と裏に印刷されている状態です。その紙を断裁、折り加工、貼りこみ、丁合(ページ順になるように重ねる作業)などの工程を経て、一冊の本にしていくのが製本の仕事です。近年は、同じ体裁の本を大量生産するのではなく、1種類ごとの数量が少ない多品種小ロットへとニーズが変化しています。技術開発によって、様々な体裁の本が世の中に登場しています。

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製本には、週刊誌などの中綴じのものや卒業アルバムなどの上製本など、
いろんな種類があるよ!

丈夫で読みやすい本に仕上げるため、
紙や糊、針金の性質を
理解することが重要です。

 新卒で入社してから、この道一筋で22年です。紙を綴じるといっても、様々な紙の種類・性質と、糊や針金との相性を理解していないとトラブルが発生します。紙に伸び縮みが生じたり、しわができたり、傷がついたりします。糊には様々な種類があり、温度や湿度によって乾き方が異なります。また、針金にも素材や太さに違いがあり、用途によって使い分けがされます。こうした経験はデータとして蓄積し、製本の種類によって対応を変えています。
 現在、製本の仕事は各工程に細かく分かれ、働く人もそれぞれの専門に特化しているため、自分の担当だけでなく、前後の工程も理解して上手く連携出来るよう心掛けています。

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朝倉さん(45歳)
技能検定に合格して、後輩への仕事の指示の仕方や教え方が変りました。また、資格保持者として、今後もプライドを持って製本の仕事に取り組みたいと意欲を示しています。

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現在までのお仕事について教えてください。

現場実習を経て無線綴じの工程を担当しています。
 入社後、まずはパートさんたちと一緒に現場実習をしました。その後、上司に機械操作を教えていただきながら経験を積み、製本オペレーターになりました。無線綴じ(製本の際に糊を使用する製本の方式)の工程を担当しています。岡山で技能検定試験が開催されたことを契機に、製本技能士の資格を取得しました。

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技能検定に向けてどのようなことをされましたか。

全工程を総復習&予備練習にも参加しました。
 無線綴じの工程を担当してきたため、他の工程も含めてもう一度学び直しました。普段は各工程に分かれて機械による製本を行っていますが、試験はすべて手作業で最初から最後までひとりで製本しなければなりません。もう一度基礎を確認しつつ、試験の前に行われた予備練習で雰囲気に慣れるようにして、本番に臨みました。

製本の技能士になるには

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  • 製本会社
岡山県職業能力開発協会
技能振興コーナー
TEL.086-225-1580