技能士 File no. 056

【ぎし・そうぐせいさく】義肢・装具製作

身体能力が低下した方などが使う装具を製作・修理する。

装具とは、身体能力が低下した方などが治療・リハビリ・日常生活の補助のために使うもの、また、予防・矯正などに使用されるもので、様々な種類がある。医師の処方に従い、義肢装具士が採寸した情報を基に、装具の製作・修理を行うのが、装具製作技能士の仕事だ。

メイン

身体に障害を持つ方の目線に立って様々な装具を製作・修理し、トータルにサポートすることで、心と身体の健康を保つ仕事なんだ。

ものづくりが好き。
そんな自分にぴったりの仕事です。

 この仕事を選んだきっかけは求人誌。「職人になりませんか」というコピーに惹かれたんです。もともと手に職をつけることに興味があったので、応募しました。まず、扱う素材が、布、プラスチック、金属、皮革など多岐にわたっていて、作業も、ミシンを使ったり、プラスチックを加工したり、皮革をすいたりと様々。ものづくりが好きな私には、向いている仕事だと思いました。
 分業制になっていて、はじめのうちは一つの作業に特化して担当し、慣れたら一つずつ出来る作業を増やしていきます。今は主に、プラスチック加工と縫製を担当していて、義肢装具士が採寸してきたデータに基づいて製作したり、仮合わせに伴う微調整を行っています。作業をよりスムーズに、より正確に行うために、お客様の採寸データ、仮合わせの結果などはその日のうちに担当者に確認して情報化。お客様が前に使用されていた装具や、仮合わせ前後の状態なども写真で残し、情報は常に更新しています。こうして仕事をしながら経験を積み、技能士の資格を取得しました。

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渡部さん
休みの日は2人の子どもたちと過ごすことがほとんど。趣味の日曜大工をするのも子どもたちと一緒で、これまでに椅子や本棚を作ってきたとのこと。この他にも、映画鑑賞やスポージム通いなど幅広く楽しんでいる。

インタビュー_小

どんな時にやりがいを感じますか?

お客様が「歩きやすい」と喜ぶ姿を直接目にする。
この仕事に就いてよかったと感じる瞬間です。
 お客様への納品は義肢装具士が行うので、自分が手がけたものがお客様の手に渡る、その瞬間に立ち会うことはほとんどないんです。ただ、ごく稀に工場内で納品することがあり、「歩きやすい」「きれいに仕上げてくれてありがとう」と、お客様から直接声を掛けていただけると、人づてに感想を聞いている普段よりも何倍もうれしく、やってよかったと思います。

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作業をするうえで気を付けていることは?

十分なコミュニケーションを取り、
情報を共有するようにしています。
 お客様に直接お会いする機会がほとんどないので、義肢装具士とコミュニケーションをしっかりとり、情報共有することでお会いできない部分を補うようにしています。職人だから黙々と作業をすればいいという訳ではなく、相手の意見を受け止め、自分の考えを伝えるための会話は重要。一人では決してできない仕事です。

義肢・装具製作の技能士になるには

フロー

  • 義肢装具の製作施設
日本義肢協会 中国・四国支部
岡山市南区浦安西町32-13 ※橋本義肢製作(株)内
TEL.086-262-0126