技能士 File no. 039

【いんしょうちょうこく】印章彫刻

繊細な彫刻で、
世界に1本の印鑑を作る。

お客様からのオーダーに基づいて、印材に文字を彫って印鑑を作成する。印材の種類は象牙や水牛の角、つげの木など。楷書体をはじめとした様々な書体でデザインして、1本1本手彫りするので、同じものを彫ることが難しく、彫る人の個性が表れる。

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数ミリの文字を彫刻刀で刻んでいく、とても細かな作業なんだ。

人を感動させられるものを
彫ることが、将来の目標です。

 23歳くらいのときから、印章彫刻の仕事をしています。家業が印鑑屋なので、幼い頃から身近な職業ではあったのですが、高校卒業の頃には印章彫刻の世界に入るために職業訓練校に行くか、普通の大学に進むかで悩んでいました。そんなとき、印鑑をあまり重要視していない雰囲気のお客様が店にやってきたのですが、父の作った印鑑を見た瞬間「こんなに綺麗にできるんだ」とすごく感動していたんです。父が作ったものが人を感動させたということがすごく印象的で、この仕事もおもしろそうだと感じ、印章彫刻の道へ進むきっかけとなりました。
 印鑑を作る際には、お客様からいろいろな話を聞いて、その中からどういう印鑑が欲しいのかを汲み取って作っていきます。一番のやりがいは、お客様から直接「ありがとう」と言ってもらえて、完成した印鑑を一生持っていてもらえることですね。

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椿山さん(27歳)
休みの日は友人と遊んだり、町並み散策をすることが多い。学生時代には剣道や居合道をやっていたこともあり、また時間ができたら剣道を再開したいそう。

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技能検定合格が今どのように役立っていますか。

お客様に技術を証明する客観的な目安。
 国家資格である「印章彫刻技能士」の賞状を掲げられるというのが大きいですね。今はいろいろな情報があふれているので、お客様が疑いの目を持って来られることもあります。印鑑自体も高いので、「それだけの価値がこの印鑑にあるのか?」という目で見られることも。そういうときに、「印章彫刻技能士」の資格を取得しているということが、お客様に安心していただく一つの要素になっていると思います。

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将来の目標を教えてください。

喜んでもらえるものを作りたい。
 まずは技能検定の1級に合格することです。そして、お客様に喜んでもらえるものを作って、いつかは父のようにお客様を感動させられるような1本を作ることができたらと思います。それと、受け継いだ技術を後世に残すのも役目のひとつだと思っています。

印章彫刻の技能士になるには

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  • 印章店 など
岡山県印章業組合事業部
岡山市北区駅前町1-3-6
TEL.086-222-0978